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2歳までのお子様を持つ保護者様へ①
こんにちは、延岡市緑ヶ丘にあります、延岡こども歯科・おやこ歯科 副院長の入江未香保です。
当院は小児歯科専門医がいる歯科医院ですので1歳未満のお子様の受診も多いのですが、
その中でよく耳にするのが
『自分は、上の子達は、むし歯が多かったのでこの子だけはむし歯にしたくないんです!』
『絶対にむし歯になってほしくないのでパパと2人がかりで抑えて歯磨きしてます!』
『フッ素を塗ってください!』
といった保護者様たちのお子様を想う気持ちです。
そこで本日は乳児期からのむし歯予防についてお話します。
◆何故むし歯になるの?
むし歯は、むし歯菌が原因の感染症です。
生まれたての赤ちゃんのお口にむし歯菌はいません。
一緒に暮らす家族から感染することが多いです。
◆どうやって感染するの?
細菌に感染するまでには侵入→定着→増殖という過程が必要です。
親と子で徹底して食具を分けているというご家庭もよく耳にします。
ただ、親が口をつけたものをお子様が口にすることで起こるのは菌の『侵入』に過ぎません。定着、増殖に至らなければ感染は起こらないので、食具を分けることにあまり神経質になる必要はありません。
それよりも保護者様のお口の中のむし歯菌を減らして侵入する菌数を減らす方が有効かと
思います。
特にお母様たちは、お子様優先で自分のことは後回しになる傾向にありますが、お子様のためにもご自身の健康を重視していただければと思います。
◆感染の窓
前述の通り、菌は『定着』という過程がなければ感染しません。
歯が生えていないお子様のお口の中でむし歯菌はとどまる(=定着する)ことはできません
ので、この時期にむし歯菌には感染しません。
歯(特に奥歯)が生えてきた状態で砂糖を摂取していると、侵入したむし歯菌は歯面に定着し
増殖し始めます。そのため奥歯が生えてくる1歳半〜2歳の時期を感染の窓と呼びます。
この時期に砂糖の量をコントロールすることで感染の窓を開けないことが重要です。
続きは次回の投稿で・・・