予防歯科

歯を守るために正しいメインテナンスを

食事でお口に溜まった食べかすなどの汚れは、歯磨きで取り除く必要があります。しかし、自己流の歯磨きは、磨き残しが増えてしまう恐れがあります。歯科医院での歯磨き指導を通じて、正しい歯磨きの仕方を知り、ご自宅でも実践できるようになりましょう。
また、歯科医院で定期的なメインテナンスを行い、歯垢や歯石の除去、歯のクリーニングなどを受けていただくと、むし歯や歯周病の効果的な予防につながります。予防を継続すると、長期的にみても治療費がかかりにくく、痛みの少ない治療にもつながります。ぜひ今から予防に取り組み、より健康な毎日をめざしましょう。

自分のお口を知って健康寿命をのばしましょう

日本は歯科医院への定期健診率が6％といわれており、世界各国の状況と比べても、お口に対する意識や関心が低いのが現状です。「何かのトラブルが起きてから歯科医院へ行く」という方が多く、すでにむし歯や歯周病が悪化している場合がほとんどです。一方で、歯科医療の先進国と言われるスウェーデンでは、定期健診率が子どもは約100％、成人でも80％～90％といわれ、非常に高い数値を誇っています。80歳代の日本人は、歯が平均で13本しか残っていないのに対し、スウェーデンでは平均21本残っているなど、大きな差が生じています。
歯の寿命を伸ばすには、歯の健康の維持が欠かせません。まずは歯科医院へお越しいただき、検査を通じてご自身のお口の現状を知りましょう。その上で適切な治療や予防を通じて、むし歯や歯周病にならない口腔内の環境づくりをサポートいたします。

当院の予防歯科治療の種類

• PMTC

  

  PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略称であり、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が、さまざまな治療器具を用いて歯をクリーニングすることを意味しています。歯垢や歯石を除去し、歯を隅々まで磨き上げることで、細菌や汚れが付きにくい状態をめざします。処置後はすっきりとした爽快感があり、口臭の予防も期待できます。

• スケーリング

  

  わずかな磨き残しが歯石を作り、歯に付着してしまいます。歯石は細菌がさらに繁殖する原因になり、むし歯や歯周病を悪化させます。また、歯に固く付着しているため、歯ブラシでは除去できません。スケーラーと呼ばれる器具を使用した「スケーリング」という処置が必要です。スケーラーの先端部分は細く尖っており、歯石を削り取ったり掻き出したりできます。歯石は時間の経過とともに再形成されやすく、3か月～6か月に1回は定期的なメンテナンスとしてスケーリングの処置を受けましょう。

• フッ素塗布

  

  フッ素を歯に塗布すると、細菌の活動が抑制されます。また、歯質を強化や歯の再石灰化を促進するなど、むし歯予防のさまざまな効果が期待できます。むし歯に負けない強い歯を作るためにも、フッ素塗布をぜひ定期的にご利用ください。

• ブラッシング治療

  

  検査結果をもとに、患者様の口腔内の状態を分かりやすくご説明いたします。説明は主に、プラーク（歯垢）の付着具合、詰め物や被せ物の状態、むし歯や歯周病のリスクなどです。その後は歯科衛生士が中心となり、ブラッシング指導を行います。磨き方のクセや口腔内の状態に合わせて、正しい歯磨きの仕方をアドバイスいたします。また、ケア用品の選び方や使い方もサポートし、ご自宅でも十分なセルフケアの実践をめざしましょう。

子どもの歯の予防について

乳歯のむし歯を放置すると、生え変わった永久歯がむし歯になったり、歯並びが悪くなったりする恐れがあります。また、顎や脳の発達に支障をきたすなど、全身の健康や発育にまで悪影響を及ぼす可能性も出てきます。
「子どもだから大丈夫」「乳歯は生え変わるから安心」と思うのではなく、子どものうちから定期的なメインテナンスの継続が重要です。
お子さんを対象にしたむし歯予防として、当院ではフッ素塗布やシーラント、歯磨き指導などを行っております。お子さんが歯医者嫌いにならないように、スタッフがやさしく丁寧な治療を心がけておりますので、どうぞ安心してお越しください。

小児歯科